ダーマペンとは?ニキビ跡や毛穴への効果について解説

執筆:南部 洋子(助産師・看護師)

今SNSでダーマペンが話題となっています。ダーマペンは、さまざまな肌悩みに有効ですが、今回はとくにニキビ跡や、毛穴の開きへの効果について解説します。

ダーマペンとは

ダーマペンとは、とても細い針を使って、目には見えないほどの小さな穴を皮膚に開ける治療法です。針で皮膚に穴を開けると小さな傷ができますが、ダーマペンは、その際に皮膚が傷を修復しようする治癒能力を利用して皮膚を美しく、なめらかな状態にします。
具体的なしくみについてお話をすると、まず皮膚に傷ができると、それを修復するために皮膚の内部にある線維芽細胞が活性化されます。線維芽細胞は、皮膚の弾力に欠かせない「コラーゲン」や「エラスチン」のもとになる細胞です。そんな線維芽細胞が活性化すると、コラーゲンとエラスチンが増幅して、皮膚のハリや弾力が高まります。また、皮膚の新陳代謝であるターンオーバーが促されるので、毛穴の開きやニキビ跡、小じわなども目立たなくなります。

さらにパワーアップ!ダーマペン4

ダーマペンは、専用の機器を用いて行う治療法ですが、最近、「ダーマペン4」という新しい機器が登場しました。ダーマペン4は、従来の機器よりも針数が多く、16本の極細針が皮膚に、1秒あたり最大1920個のごく小さな穴を開けます。また、針の長さを0.1㎜単位で調整できるので、肌の状態に合わせて、針の届く深さを変えることも可能です。

ダーマペン4は、針数が多く速度が速くなったため、効果が高まり、痛みが軽減されました。肌質の改善、火傷によるひきつれ、手術痕の治療などに有効な治療です。
そして、ダーマペン4は、ニキビ跡や毛穴の開きの改善にも効果を発揮します。これらの悩みにどのように効果を発揮するのか、みていきましょう。

ダーマペンの効果(1)ニキビ跡

そもそもニキビとは、毛穴にできる炎症です。軽症のものもありますが、重症のニキビになると、炎症が鎮まった後に、ニキビ跡が残ることがあります。
ニキビ跡にはさまざまな種類がありますが、とくに、炎症を起こして膿をもつような重症化したニキビ跡は「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」といって、皮膚がへこんだり、盛り上がった状態になります。また、小さなニキビが無数にできた後には「萎縮性瘢痕」といって、皮膚が凹んで、毛穴が開いたようなニキビ跡ができることもあります。このほか、傷跡のように残ってしまうケロイドなども、ニキビ跡の一種です。
こうしたニキビ跡は、自然に治ることもありますが、治るまでに時間がかかることもあります。そのようなニキビ跡の改善に有効なのが、ダーマペン4です。ダーマペンの治療では、コラーゲンやエラスチンなどが増幅し、肌の再生が促されますが、その過程で、ニキビ跡も目立たなくなっていきます。とくにダーマペン4は、針が深部まで届くので、皮膚の深い部分にまで及んでいるニキビ跡にも、効果を発揮します。

ダーマペンの効果(2)毛穴の開き

多くの人が悩む毛穴の開きですが、その原因はさまざまです。たとえば、過剰な皮脂。本来皮脂は、皮脂膜となって肌の乾燥を防ぐ役割をしますが、必要以上に増えると毛穴を押し広げて、毛穴が開く原因になります。皮脂量が増える要因としては、たとえば、思春期のホルモンの影響や、気温、食べ物、肌の乾燥などがあります。また、肌のたるみも毛穴の開きの一因です。肌がたるむと、毛穴が縦に伸びて目立ってしまいます。
このようなことが原因で引き起こされる毛穴の開きには、ダーマペンがおすすめです。ダーマペンによってコラーゲンなどが増えたり、ターンオーバーが促されることで、皮膚がふっくらとなめらかになって、毛穴が目立ちにくくなります。

ダーマペンはこんな人におすすめ

あらためて、ダーマペンがどんな人におすすめなのかを、整理してみましょう。

  • ニキビ跡を改善したい
  • 毛穴の開きをどうにかしたい
  • 目元、口元の小じわが目立ってきた
  • くすみや色素沈着が出てきた
  • お肌の弾力が無くなってきた
  • 手術後の傷痕を目立たなくしたい
  • 肌質を変えたい

ダーマペン:治療の流れと費用

実際の治療は、次のような順序で進んでいきます。

(1)メイクを落とす。

(2)治療部位に麻酔用のクリームを塗る。

(3)ダーマペンを治療部位に当てて治療する。施術時間は、20~40分位。

(4)終わったら、治療部位を冷やす(クーリング)。

こうした治療を何度か受けることで、肌の状態が改善していきます。必要な回数は、肌の状態によって違いますが、たとえば、ニキビ跡の凸凹が深かったり、色素沈着が強い場合は、1ヶ月ほど間隔を空けながら、全部で5~10回の施術が必要になることがあります。
また、費用の目安は、顔全体で2万円ほどですが、クリニックや治療部位によって差があります。たとえば、回数を重ねると割引がきくところもありますし、治療費とは別に、麻酔用のクリーム代やパック代を別途請求するところもあります。事前によく確認してから、治療を受けるようにしましょう。

ダーマペン:注意事項

ダーマペンの治療を受ける場合には、次のことに注意しましょう。

〇治療前

  • 施術前後1週間は、ピーリング剤、ディフェリンゲルや過酸化ベンゾイル配合薬、トレチノインなど角質剥離作用のある薬剤や、ビタミンA(レチノール)やハイドロキノンなどを含むスキンケア用品はお控えください。

〇治療~当日

  • 治療後の洗顔やスキンケアやメイクは12時間お控えください。
  • 入浴は可能ですが、体温が上がるので、入浴後は赤みが目立ちます。

〇治療~数日間

  • 赤みと火照りを感じる人もいます。
  • 一時的に乾燥や掻痒感が出たり、薄皮が剥けることがあります。
  • ニキビ跡の治療では、一時的に悪化する可能性があります。保湿をしっかり行いましょう。
  • 内出血が出ることがありますが、1~2週間程度で良くなっていきます。
  • 治療後の痛みや赤みなどが強い場合は、クリニックに連絡して診察を受けましょう。
  • シミになるので、日焼けをしないように、紫外線対策をしっかり行いましょう。

なお、妊娠中、授乳中の人、麻酔のアレルギーのある人は、ダーマペンを受けることができません。

ダーマペンを受ける人におすすめ!ヴェルヴェットスキンとは

お伝えしたように、ダーマペンは単独の治療でも嬉しい効果を期待できますが、ほかの治療法と組み合わせることでより一層の効果を実感できます。たとえば、「コラーゲンピール」との組み合わせ。コラーゲンピールは、専用の薬剤を顔に塗って浸透させるピーリングの一つで、とくにコラーゲンを増やすことを目的としています。そして、このコラーゲンピールとダーマペン4を組み合わせた治療法が、「ヴェルヴェットスキン」です。ヴェルヴェットスキンでは、ダーマペン4で皮膚にごく小さい穴をたくさん開けた後にコラーゲンを促したり、ハリや弾力などをよみがえらせる医療用の薬剤を塗りこんでいきます。ダーマペンと併用すると、薬剤が肌の深部にまで浸透しやすくなります。
美容皮膚科などでも高い人気を誇っているヴェルヴェットスキン。その名の通り、「柔らかく、まるでヴェルヴェットのようななめらかな触り心地」の肌を目指す人におすすめです。

素肌美を目指す人にうってつけの、ダーマペン。美容皮膚科などでは、ダーマペンをはじめ、さまざまな治療法の説明を聞くことができます。長年、肌トラブルに悩んでいる人は、一度美容皮膚科でカウンセリングを受けてみると、解決に一歩近づくかもしれません。

まとめ

  • ダーマペンとは、極細の針で肌に穴を開けて、治癒能力を促し、皮膚のコラーゲンやエラスチンを増幅させる治療法
  • 最新のダーマペン4は、今までのものよりさらに極細の針で、多くの穴を開けることができる
  • ダーマペン4は、針の長さを調整できる
  • ダーマペンは、ニキビ跡、毛穴の開き、小じわ、くすみなどが気になる人におすすめ
  • ダーマペンを受けると、肌が修復する過程で、ニキビ跡も目立たなくなる
  • ダーマペンは、コラーゲンなどを増幅したり、ターンオーバーを促すので、毛穴の開きに有効
  • ダーマペン4の治療は、20~40分で、終わったらクーリングする
  • ダーマペンを受けた後12時間はメイクや洗顔は控える
  • 治療後数日間は、赤みや火照りなどを感じることがある
  • 治療後に、ニキビ跡が悪化したように感じることがある
  • 内出血が起きた場合でも、1~2週間で改善する
  • 妊娠中、授乳中、麻酔薬へのアレルギーがある人は治療ができない
  • ダーマペン4とコラーゲンピールをあわせて行うヴェルヴェットスキンはなめらかな肌を目指す人におすすめ