肌の再生クリームとは?肌再生を促す成分と正しい使い方。

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)

韓国コスメをきっかけに注目を集めている「肌の再生クリーム」。肌のダメージを修復し、バリア機能を高めるアイテムとして人気です。では、具体的にどんな成分が含まれていて、どのような効果が期待できるのでしょうか?肌の再生クリームの成分や効果、正しい使い方や注意点について解説します。

肌の再生クリームとは?

肌の再生クリームとは、肌の修復や生まれ変わりをサポートする成分を配合したスキンケアクリームのことを指します。再生クリームはもともと、韓国の美容クリニックで処方されていて、施術によってダメージを受けた肌の回復をサポートする目的で用いられていました。その後、韓国のドラッグストアなどでも購入できるようになり、施術後だけでなく、日焼けによる炎症やニキビ、肌荒れ、敏感肌の改善にも役立つアイテムとして、注目されるようになりました。EGF(上皮成長因子)やCICA成分(ツボクサエキス)など、肌の生まれ変わりや修復を促す成分が配合されているのが特徴です。
日本でも韓国の再生クリームが手軽に購入できるため、人気を集めています。また最近では、日本の医師や専門家が監修したドクターズコスメの再生クリームも開発されていて、施術後や日焼け後、ニキビや肌荒れ時のケアに用いられています。

肌の再生クリームの成分と効果

再生クリームには、皮膚のバリア機能を高めたり、ダメージを修復したりする成分が含まれています。一般的によく見かける再生クリームには、「EGF」や「CICA」などが配合されています。それぞれの特徴と期待できる効果について解説します。

EGF

EGF(Epidermal Growth Factor:上皮成長因子)は、日本では「ヒトオリゴペプチド-1」や「ヒト遺伝子組み換えオリゴペプチド-1」とも呼ばれていて、もともと体内に存在する成長因子の一種です。成長因子とは細胞の増殖を促すたんぱく質のことで、中でもEGFは皮膚表面の表皮細胞に働きかけて、ターンオーバーを正常化する働きがあります。ターンオーバーとは肌の生まれ変わりのサイクルのことで、約28日周期が理想とされていますが、加齢や紫外線によって、そのサイクルは乱れていきます。すると、シミや乾燥、しわなど、様々な肌トラブルが起こりやすくなります。
EGFは20代をピークに減少することが分かっており、加齢と共に肌の老化が進んでいきます。EGF配合のクリームを使用すると、ターンオーバーが促されたり、肌の再生が進みやすくなったりします。ターンオーバーがスムーズに行われるようになると、シミやくすみ、ニキビ痕が目立ちにくくなるなど、肌トラブルの改善が期待できます。また、肌の再生を高めるため、傷の治りを良くするのにも役立ちます。

〇CICA(ツボクサエキス)

CICAは、ツボクサという植物から抽出されたエキスで、日本では「ツボクサエキス」と表記されます。肌のダメージを修復し、バリア機能を強化したりする作用があるため、再生クリームに配合されています。また、抗炎症作用や鎮静作用にも優れていて、肌の赤みやニキビ・ニキビ痕の改善に効果を発揮します。
さらに、肌の酸化を抑える作用もあり、しわやシミといったエイジングサインを改善する効果も期待できます。こうした作用に加えて、CICAは刺激が少ないという特徴もあります。乾燥肌や敏感肌の人でも使いやすいため、CICA配合の再生クリームは、「シカクリーム」として日本でも人気を集めています。

肌の再生クリームの正しい使い方と注意点

肌の再生クリームの正しい使い方を紹介します。

〇スキンケアの最後に使う

肌の再生クリームは、スキンケアの最後に使うのが基本です。洗顔の後、化粧水や美容液、乳液などで肌を整えてから、再生クリームを塗りましょう。朝に使用する場合は、再生クリームの後に日焼け止めを使うようにしましょう。

〇適量を守る

適量を守って使うことが基本です。適量は商品によって異なるため、パッケージなどを確認しましょう。ただし、肌の状態や季節によっては、適量で物足りなさを感じることがあるかもしれません。その場合は、肌の状態を見ながら量を追加してみましょう。逆に、皮脂が増える季節やべたつきが気になる時は、量を減らして調整しましょう。

〇こすらずに優しく塗る

摩擦は肌の刺激になります。刷り込むようにゴシゴシ塗るのではなく、優しくなじませるイメージで塗りましょう。

〇ダウンタイムのある施術を受けた後に使う

美容施術を受けた後は、肌が一時的に敏感な状態になっていることがあります。再生クリームは肌の炎症を抑えたり、ダメージを修復したりする作用があるため、ダウンタイムの敏感な状態の肌に使用することで、肌の回復を助けてくれる効果が期待できます。

〇使用後に肌トラブルが起きた場合はすぐに中止する

万が一、肌の再生クリームを使用して赤みや痒みなどの症状が現れた時は、すぐに使用を中止してください。赤みや炎症が強い時は冷やすことで楽になる場合があります。それでも改善しない場合は、皮膚科を受診してください。

肌の再生クリームの選び方

肌の再生クリームは様々な種類があります。自分に合ったものを選ぶのが一番ですが、選び方が分からないという時は次の点をポイントにしてみてください。

〇成分で選ぶ

肌の再生クリームの代表的な成分はEGFとCICAですが、一緒に配合されている成分は商品によって様々です。乾燥が気になる時は、セラミドなど保湿力の高い成分が配合されているものを選んだり、エイジングサインが気になる時はフラーレンなど抗酸化作用のあるものを選んだりと、ご自身の悩みに応じたケアができるものを選びましょう。

〇使用感やテクスチャーで選ぶ

肌の再生クリームは種類が豊富ですが、テクスチャーも様々です。伸びが良くさっぱりした使用感のものから、油分が多くこっくりとした使用感のものまであります。季節や肌質に合わせて選ぶと良いでしょう。

〇クリニックで取り扱っているかどうかで選ぶ

韓国の再生クリームの中には、ネット通販などでも購入できるものがあります。気軽に購入できますが、自分の肌にしっかり合ったものを選びたい、医師に相談してから決めたい、という人は、クリニックでの購入を検討してみるのがおすすめです。独自で開発したドクターズコスメの再生クリームを販売しているクリニックもありますので、相談してみると良いでしょう。

今回は、肌の再生クリームについて解説しました。日本でも購入しやすくなっているため、今のスキンケアに物足りなさを感じている人は、一度使ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

  • 肌の再生クリームとは、肌の再生を促し、ダメージを修復するスキンケアアイテム
  • 代表的な成分はEGF(上皮成長因子)とCICA(ツボクサエキス)
  • EGFはターンオーバーを促進し、シミやしわ、ニキビ痕などを改善したり、傷の修復を促す
  • CICAはバリア機能を強化し、肌を修復する他、抗炎症や鎮静作用があり、赤みや肌荒れをケアする
  • 肌再生クリームは、スキンケアの最後に使用し、やさしくなじませることがポイント
  • 美容施術後のダウンタイム中に使用するのもおすすめ
  • 肌悩みやテクスチャーなどから、季節や肌質に合うものを選ぶと良い
  • 専門的なアドバイスを受けたい場合は、美容クリニックでの購入もおすすめ