もう顔の産毛で悩まない!肌にやさしい産毛ケアと医療脱毛という選択肢。

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)

「顔の産毛を処理したいけれど、肌が弱いから困っている」という人は多いのではないでしょうか。顔の皮膚は薄くデリケート。だからこそ、顔の産毛ケアをする際は、効果だけでなく、肌へのやさしさも重視したいところです。そこで今回は、顔の産毛ケアをする際に気を付けたいポイントや、肌にやさしいケア方法をご紹介します。さらに、医療脱毛による方法についても詳しく解説します。

顔の産毛はケアしたほうが良い?産毛ケアのメリットとは

顔の産毛は、腕や脚のムダ毛と比べて目立ちにくいため、「わざわざ処理する必要はあるの?」と感じる人がいるでしょう。しかし、顔の産毛を整えることには、次のようなメリットがあります。

〇メイクの仕上がりに差が出る

産毛があると、化粧下地やファンデーションが肌に密着しづらく、ムラになったり、時間が経つとヨレやすくなったりします。顔の産毛をケアすると、肌表面が滑らかになり、メイクが均一にのって仕上がりにも差が出ます。

〇肌がワントーン明るく見える

顔の産毛が多いと、肌全体がくすんで見えることがあります。産毛をケアすることで、肌全体が均一に光を反射しやすくなり、肌が明るくなったように感じられます。

〇毛穴の悩みが解消することもある

小鼻や口まわりの毛穴の黒ずみが実は産毛によるものだった、というケースがあります。そのような場合は、産毛処理をすることで毛穴の悩みが解消されます。

このように、いつも気になっていた悩みの原因が顔の産毛だった、ということは珍しくありません。適切に産毛ケアをすることは、肌の状態はもちろん、気持ちの面にもポジティブな変化をもたらしてくれるでしょう。

自己処理による顔の産毛ケアにはリスクが伴う

顔の産毛をケアすることには多くのメリットがありますが、方法を誤ると肌に負担をかけることになります。特に顔の皮膚は薄く繊細なため、少しの刺激でも赤みや乾燥、痒みなどのトラブルを引き起こすことがあります。その原因として、次のことが挙げられます。

〇カミソリや電動シェーバーによる刺激

カミソリや電動シェーバーは手軽で便利な反面、刃が肌に直接触れるため、角質層を傷つけやすく、赤みやヒリヒリ感などが出ることがあります。特にバリア機能が低下しがちな敏感肌の人がカミソリなどで産毛の処理をすると、化粧水がしみる、吹き出物が出るなどのトラブルにつながることもあります。

〇毛抜きやワックス脱毛による刺激

産毛は細く見にくいため、毛抜きで処理することは簡単ではありません。無理やり抜こうとすると、周辺の肌を傷つけてしまうことがあります。また、太めの産毛であれば毛抜きで抜けることもありますが、毛穴に大きな負担がかかり、炎症の原因になります。
また、ワックス脱毛は広範囲を一度に処理できる反面、強い刺激が加わるため、赤みや皮むけが生じやすく、肌にやさしい方法とは言い難いでしょう。

〇自己処理を繰り返すことによるバリア機能の低下

自己処理をしてもしばらくすると産毛は生えてきてしまいます。産毛のない状態をキープするために頻繁に誤ったケアを繰り返すと、肌の表面が傷つき、バリア機能が低下して少しの刺激にも反応してしまうようになります。

このようなトラブルを引き起こさないためには、適切な方法でケアをすることが重要です。

自宅で顔の産毛ケアをする際の注意点

自宅で顔の産毛ケアをする場合、カミソリや電動シェーバーで除毛する方法や、家庭用脱毛器などを使う方法があります。肌に負担をかけないためには、次の点に注意しましょう。

〇カミソリや電動シェーバーを使う場合

カミソリや電動シェーバーによる刺激を抑えるためには、処理の前にクリームなどを塗って肌を保護すること、毛の流れを見ながらゆっくり剃ること、剃った後は保湿ケアをしっかり行うことが重要です。さらに、使用後はカミソリやシェーバーを清潔に保ち、定期的に刃を交換するようにしましょう。
なお、敏感肌や乾燥肌の人でカミソリ負けをしやすい人、除毛後に肌トラブルが繰り返し起きている人は、他の方法でのケアを検討しましょう。

〇家庭用脱毛器

家庭用脱毛器には様々な種類がありますが、最近人気を集めているのが光脱毛器です。刃が直接肌に当たらないため、負担は少ないように思えますが、やけどなどのリスクが伴います。加えて、強い光を発するため目の周りには使用しないことも重要です。
また、そもそも家庭用の光脱毛器は、顔の産毛に対してはあまり効果が見られない可能性があります。光脱毛器は、光エネルギーが毛のメラニンに反応することで毛根にダメージを与えますが、産毛はメラニンの量が少ないためです。
さらに、家庭用の光脱毛器は医療用などに比べて出力が制限されています。思うような効果を実感できない可能性がある点は覚えていたほうが良いでしょう。

肌にやさしく、効果の高い方法なら医療脱毛がおすすめ

自己処理による産毛ケアには一定のリスクが伴います。また、自己処理をしても毛の目立たない状態は長く続かないため、繰り返しのケアが必要です。
肌にやさしく、かつ効果の高い方法で顔の産毛ケアをしたい人は、医療脱毛がおすすめです。サロン脱毛という選択肢もありますが、エステサロンなどで受けられるのは、光脱毛です。お伝えしたように光脱毛は産毛への効果が出にくいことがあります。また、万が一肌トラブルが起きた場合でも、医療的な処置は行えない点にも注意が必要です。
一方で、医療脱毛は医師の管理下で行われるレーザー脱毛です。レーザー脱毛機器には種類があり、産毛に対応できるものもあります。施術後に一時的に赤みが出たり毛穴に炎症が起こることがありますが、クリニックで適切なアフターケアをしてもらうこともできます。また、医療脱毛は他の方法に比べて脱毛効果が高いことが特徴です。自己処理は半永久的に続ける必要があることを考えると、肌への負担ははるかに少ないと言えるでしょう。

医療脱毛による顔の産毛ケアについて

医療脱毛は、肌の状態や部位、毛の太さ・色などに応じて、最適なレーザー機器で照射できるのが大きな特徴です。産毛を脱毛する際によく用いられるのは、蓄熱式ダイオードレーザーです。蓄熱式とは、毛根にあるバルジ領域(毛が生成するよう指令を出す組織)にじわじわと熱を与えながらダメージを与えて脱毛する照射方法で、メラニンの少ない産毛に対しても効果を発揮します。またダイオードレーザーとは、約800nm(ナノメートル)という波長をもつレーザーで、幅広い毛に効果を発揮します。
蓄熱式ダイオードレーザーは肌への刺激を抑えつつ、細く薄い産毛にもアプローチできるため、顔脱毛の際によく使われています。その他にも医療脱毛では、アレキサンドライトレーザーやヤグレーザーを使用し、顔脱毛を行う場合もあります。

また、医療脱毛の場合は医療従事者が施術を行い、冷却や炎症予防のためのアフターケアも受けられるため、肌が敏感な人でも安心です。赤みやヒリヒリ感が出た場合でも、その場で医師が診察・対応できる体制が整っている点は、他の方法にはない大きな安心材料と言えるでしょう。
医療脱毛では、一般的に1~2ヶ月に1回のペースで、5~6回施術を繰り返しながら、毛の目立たない状態を目指します。顔の産毛の場合も5回程度で目立たなくなることが多いものの、産毛のないツルツルとした肌を目指す場合は、10回以上施術が必要になることもあります。もともとの毛の状態や、目指す状態によって必要な回数は変わってくるため、医師と相談しながら決めるようにしましょう。

今回は顔の産毛ケアについてご紹介しました。肌にやさしく、かつ効果の高い方法でケアしたい人には医療脱毛がおすすめです。興味のある人は一度クリニックで相談してみてください。

まとめ

  • 顔の産毛を整えることで、メイクの仕上がりや肌の明るさが向上したり、毛穴トラブルが解決したりすることがある
  • 自己処理は肌に強い刺激を与えやすく、乾燥や炎症などのトラブルを招く原因となる
  • 家庭用脱毛器やサロン脱毛は、顔の産毛に対して十分な効果を得にくく、肌トラブルへの対応にも限界がある
  • 医療脱毛は、肌状態や毛質に応じて機器や出力を調整でき、肌が敏感な顔でも安全に施術を受けられる
  • 肌へのやさしさと高い脱毛効果の両方を期待するなら、医療脱毛がおすすめ